喪服にふさわしいフォーマルバッグの選び方とマナー｜葬儀・法事でも失敗しないポイント

喪服に合うバッグとは

フォーマルバッグの基本

弔事に持つハンドバッグは、黒一色で装飾のないシンプルなものが基本です。素材は光沢を抑えた布や革が好まれ、落ち着いた印象を与えるものを選びましょう。

サイズも大切なポイントです。香典や数珠、ハンカチ、財布などが収まる程度の小ぶりなバッグが適しており、大きなバッグは場にそぐわない印象を与えるため避けましょう。内ポケットがあると中身の整理がしやすく便利です。

耐久性や実用性も重要です。丈夫な素材で作られたものや、地面に置いても汚れにくい構造のバッグなら、長く使えて安心です。

喪服との調和を意識

喪服とバッグの黒のトーンを揃えることで、装い全体にまとまりが生まれます。特に濃い黒の喪服には、同じような深みのある黒を合わせるのが理想的です。

また、ブランドロゴや金属パーツが目立つものは避けましょう。持ち手は短めのものがフォーマルに見えるため、カジュアル感のある肩掛けや長めのストラップ付きは控えるのが無難です。

素材選びの注意点

葬儀の場では、光沢のある素材は避け、マットな質感を選びましょう。布製やつや消しの革製バッグが主流で、控えめで上品な印象を与えます。

また、バッグの内側の布地にも気を配りましょう。明るい色や柄物の内布は不適切とされるため、内側まで黒やダークカラーで統一されたものが安心です。

防水性や汚れにくさもチェックポイント。撥水加工された素材なら急な雨にも対応でき、清潔に使い続けられます。

喪服用ハンドバッグの選び方

必要な収納力を満たすサイズ

香典、数珠、ハンカチ、ティッシュ、スマートフォン、財布など、必要なものがしっかり収まるサイズを選びましょう。外から見るとコンパクトでも、内部に工夫があるバッグなら十分な収納力を持っています。

もし一つのバッグに収まりきらない場合は、サブバッグを用意するのも良い方法です。黒無地の布製であれば、マナー違反にはなりません。

デザインとマナーの両立

葬儀の場では、目立つ装飾やロゴ、大きな金具は避けて、装い全体がシンプルで落ち着いて見えるようにしましょう。派手さのない、控えめなデザインが望まれます。

また、マグネット式の留め具や開口部が大きく開く構造など、静かでスムーズに出し入れできる仕様が実用的です。

素材と扱いやすさ

雨や汚れに強い素材なら、天候に左右されず使用できます。特に撥水性や防汚性のある布地は手入れもしやすく、長くきれいに使えます。

バッグの底に鋲（びょう）がついていれば、床に置いても汚れにくく安心です。ただし、装飾的すぎない目立たない仕様のものを選びましょう。

おすすめの黒いハンドバッグ

長く使える定番ブランド

上質な素材と丁寧な作りで知られる定番ブランドのバッグは、冠婚葬祭のあらゆる場面で活躍します。たとえば「傳濱野はんどばっぐ」のような老舗ブランドは、シンプルながら品のあるデザインが特徴で、多くの人に選ばれています。

フォーマル専用として一つ持っておけば、葬儀や法事はもちろん、落ち着いた装いを求められる場面でも安心して使えます。

手頃でマナーを守れるアイテム

あまり出番が多くないアイテムだからこそ、価格を抑えたいという方には、実用性とマナーを兼ね備えた手頃な価格帯のバッグがおすすめです。

通販では3,000〜5,000円程度で見た目が上品なバッグも多く、慶弔両用タイプを選べば結婚式などにも使えます。口コミやレビューを参考にするのも良い方法です。

持ちやすく軽いバッグ

長時間立ち回る葬儀の場では、軽量なバッグが便利です。荷物を持ち歩く時間が長くなることもあるため、負担の少ない軽さは意外と大切な要素です。

2WAYタイプのバッグも人気ですが、式中は手持ちに切り替えるようにしましょう。見た目がカジュアルにならないよう、装飾やストラップのデザインには注意が必要です。

葬儀でのバッグマナー

バッグに入れておくべき持ち物

喪服用バッグには、香典、数珠、ハンカチ、ティッシュ、財布、携帯電話など、必要最小限のものを整えておきましょう。女性の場合は、予備のストッキングや控えめな化粧直しグッズがあると安心です。

中身を整理するために小さなポーチを使ったり、香典袋が折れないよう硬めの構造のバッグを選んだりすると、使いやすさが増します。

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バッグの持ち方

バッグは片手で軽く持ち、目立つ動きは避けるのが基本です。歩くときも肘を引いて邪魔にならないようにしましょう。

肩掛けできるバッグでも、式中は必ず手に持ち替えるのがマナーです。厳粛な場にふさわしい落ち着いた所作を意識しましょう。

会場での扱い方

椅子の上や膝の上ではなく、足元に置くのが基本です。周囲の人の邪魔にならないよう、置く位置にも配慮を忘れずに。大きめの荷物はクロークや控室に預けるのが適切です。

中身を取り出すときも静かに行い、香典など必要なものはあらかじめ準備しておくとスマートです。

まとめ

葬儀や弔事にふさわしい黒のハンドバッグを選ぶには、マナーと実用性の両方を意識することが大切です。以下のポイントを参考にして、自分に合った1点を見つけましょう。

フォーマルバッグは一つ持っておくだけで、葬儀や法要、場合によっては慶事にも対応できて心強い存在です。シンプルで自分に合ったバッグを選んでおけば、大切な場面でも落ち着いて過ごせます。

宮地さん

株式会社GrandArt代表取締役

エンディング業界に25年以上のキャリアを持ち 東京都内業界最大手の専門葬儀社で役員や 上場企業での役員を務めた経歴をもつ
自身が担当した葬儀は2000件を超え、公葬、企業の社葬、著名人のお別れの会、等、多くを担当
一方で近年ではこれまでの経験を活かし故人様とのお別れにふさわしい上質な空間と時間を提供するオーダーメイドの家族葬をプロデュースや、葬儀社に対してサービス向上のコンサルティングすることも行なっている。