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喪服にはパールが基本?お通夜や葬儀にふさわしいアクセサリーの選び方

fukuma

葬儀の場では、服装や立ち振る舞いだけでなく、アクセサリーの選び方にも慎重さが求められます。特に女性の場合、アクセサリーは故人への敬意や周囲への配慮を示す要素のひとつ。
この記事では、パールを中心に、葬儀でふさわしいアクセサリーの種類、選び方、避けるべきポイントについて詳しく解説します。

パールが選ばれる理由

葬儀で最も一般的に着用されるアクセサリーがパールです。その理由は、「涙の象徴」とされる意味を持つため。控えめでやわらかな光沢は、悲しみの場にふさわしく、喪服との相性も抜群です。

西洋でも、故エリザベス女王が喪の場でパールを着けていたことが知られ、国際的にもフォーマルな弔事アクセサリーと認識されています。

葬儀で許容されるアクセサリーとは?

結婚指輪は基本的にOK

原則として葬儀では装飾を控えるのがマナーですが、結婚指輪は「絆の象徴」とされ、例外的に着用が認められています。ただし、ダイヤモンドなどが大きくあしらわれた華美なデザインは避けた方が無難です。

パールネックレスやイヤリングはOK

許容される主なアクセサリーは以下の通りです。

  • 一連のパールネックレス
  • 小粒のパールイヤリングまたはピアス(揺れないタイプ)
  • シンプルな結婚指輪

いずれも控えめで、目立たないデザインが基本です。

避けたいアクセサリーの特徴とNG例

葬儀にふさわしくないアクセサリーには共通点があります。以下のようなものは避けましょう。

  • ゴールドやシルバーなどの金属光沢が強いもの
  • ダイヤモンドやカラーストーン(ルビー、エメラルドなど)
  • 光を強く反射する素材
  • 音が出るデザイン(揺れるイヤリングやチャーム付きブレスレットなど)
  • 大ぶりで目立つアクセサリー全般

マナーのキーワードは「目立たず、音を立てず、慎ましく」です。

パールネックレスの選び方

一連と二連の違い

葬儀では一連のパールネックレスを選びましょう。シンプルで上品な印象があり、喪服に自然に馴染みます。

二連や三連のネックレスは「不幸が重なる」という連想を招くこともあり、弔事にはふさわしくありません。

パールの色とサイズの基準

基本は以下の通りです:

  • 色: ホワイト・ブラック・グレーなど落ち着いた色
  • サイズ: 7〜8mm程度の中粒が一般的(大きすぎると華美な印象)
  • 光沢: 控えめな艶感のものを選び、強い輝きは避ける

あくまで「上品さ」と「控えめさ」を優先しましょう。

パール以外の素材は使える?

基本的にはパールが望ましいですが、例外として次の素材は許容されることがあります。

  • ジェット(黒琥珀): ヴィクトリア時代のモーニングジュエリーに多用された伝統的素材
  • 黒真珠(タヒチパールなど): 落ち着いた色合いで、地域によっては受け入れられている

いずれも装飾が少なく、フォーマルなデザインを選ぶことが前提です。

パールのお手入れと保管方法

パールは非常に繊細な素材のため、正しいお手入れと保管が重要です。

  • 使用後は柔らかい布で汗や皮脂を拭き取る
  • 他のアクセサリーと接触しないように保管
  • 直射日光や湿気を避けた場所にしまう
  • 長期間使用しない場合も定期的にチェック・クリーニングを

適切なお手入れにより、美しい光沢を長く保つことができます。

イヤリング・ピアスの選び方とマナー

ふさわしいデザインの条件

葬儀で着用するイヤリングやピアスは、以下の点に注意して選びましょう。

  • パールの一粒タイプ
  • 色は白または黒系
  • 揺れず、音を立てないデザイン
  • 耳に静かに収まる小ぶりなサイズ

カラフルなもの、ストーン付き、キラキラ光る素材は避けましょう。

パール以外でも大丈夫?

基本はパールが無難ですが、次の条件を満たせば他の素材でも受け入れられる場合があります。

  • 色が落ち着いている(黒・グレーなど)
  • デザインがシンプルで控えめ
  • 小さく、耳元に収まるサイズ感

ダイヤモンドやゴールド系素材、装飾性の高いデザインはNGです。

音や動きへの配慮も忘れずに

葬儀の場では、「静かさ」も重要な要素です。音を立てる金属パーツや、揺れて視線を集めるようなピアス・イヤリングは控えましょう。選ぶ際は、見た目の派手さだけでなく「音」や「動き」にも配慮を。

その他のアクセサリーマナー

モーニングジュエリーとは?

モーニングジュエリーとは、喪に服す意味で身につける黒を基調としたアクセサリーのこと。イギリスのヴィクトリア朝時代に広まり、ジェットや黒真珠を使ったネックレスやブローチなどがあります。日本ではあまり見かけませんが、フォーマルな弔事では一定の格式を持つアクセサリーとされています。

男性のアクセサリーはどうすべき?

男性の場合、基本的には結婚指輪と腕時計のみが許容されます。時計もなるべくシンプルなものを選びましょう。カフリンクスやネクタイピンを使う場合も、黒やシルバーで派手でないものを選ぶのがマナーです。派手なブレスレットやネックレスなどは避けましょう。

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まとめ:アクセサリーで伝える敬意と配慮

葬儀の場では、故人への敬意や遺族への配慮を「装い」から表現することが求められます。アクセサリーも例外ではなく、「控えめさ」「静けさ」「品格」が大切なキーワードです。

アクセサリー選びのポイント

  • パールは涙の象徴として最適
  • ネックレスは一連のみ、二連は避ける
  • イヤリング・ピアスは小粒の一粒タイプが基本
  • 結婚指輪は許容されるが、華美なデザインは避ける
  • パール以外はジェット・黒真珠など一部例外のみ
  • 音や動きに配慮されたデザインを選ぶ

正しいマナーを意識してアクセサリーを選ぶことで、品のある佇まいが自然と生まれ、心のこもったお別れの時間をより丁寧に過ごすことができます。

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宮地さん
宮地さん
株式会社GrandArt代表取締役
エンディング業界に25年以上のキャリアを持ち 東京都内業界最大手の専門葬儀社で役員や 上場企業での役員を務めた経歴をもつ
自身が担当した葬儀は2000件を超え、公葬、企業の社葬、著名人のお別れの会、等、多くを担当
一方で近年ではこれまでの経験を活かし故人様とのお別れにふさわしい上質な空間と時間を提供するオーダーメイドの家族葬をプロデュースや、葬儀社に対してサービス向上のコンサルティングすることも行なっている。
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