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男性向け礼服と小物の選び方ガイド|季節ごとのポイントや注意点

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礼服の基礎知識:種類とマナー

正喪服・準喪服・略喪服の違い

まず、礼服には「正喪服」「準喪服」「略喪服」の3種類があります。それぞれの立場や場面に合わせて選ぶのがマナーです。

  • 正喪服:格式が最も高く、喪主や近親者が葬儀で着用。和装(紋付羽織袴)やモーニングコートが代表的です。
  • 準喪服:最も一般的な喪服。深い黒のスーツに白シャツ、黒ネクタイを合わせたスタイルで、一般参列者や親族にも適しています。
  • 略喪服:黒や濃紺のビジネススーツで代用されることもあります。急な訃報への参列や、遠い関係の葬儀で用いられることがあります。

ブラックスーツの役割と選び方

喪服として着用するブラックスーツは、通常の黒スーツとは異なり「深い黒」が特徴です。故人への敬意を示す意味でも、喪服用として販売されているフォーマルなブラックスーツを選ぶのが望ましいです。

ネクタイやシャツ、靴なども全体の印象を左右するため、素材や色味を統一し、落ち着いた雰囲気にまとめましょう。また、季節に合わせて夏用・冬用を使い分けることで、快適さも保てます。

自分の立場と場面に応じた選び方

葬儀での立場によって、適切な喪服は異なります。喪主や親族であれば、正喪服または準喪服が基本です。
一方、一般参列者の場合は準喪服で十分ですが、略喪服でも問題ないケースがあります。

また、季節によって素材や仕様を変えると快適さがアップします。春夏は通気性、秋冬は防寒性を意識して選びましょう。

シャツ・ネクタイなどの小物選び

白無地のワイシャツと、光沢のない黒無地のネクタイが基本です。派手な柄や装飾があるものは避け、落ち着いた素材を選びましょう。ネクタイピンの使用はマナー違反となるため注意が必要です。

春夏の礼服選びと注意点

春に適した素材とポイント

春は気温が上がり始める季節。ウールやサマーウールなどの通気性が良く、見た目にも上品な素材がおすすめです。軽やかでフォーマル感のあるブラックスーツを選びましょう。

インナーには綿素材のシャツを合わせることで、湿度の高い日でも快適さを保てます。

夏用喪服は「涼しさ」が鍵

夏場の喪服は、見た目の格式を保ちつつも、快適さが重要です。裏地が部分的に省かれた「背抜き」タイプのブラックスーツは、通気性が高く蒸し暑さを軽減してくれます。

ポリエステルやサマーウールなど、軽くて吸湿性に優れた素材が最適。シャツやネクタイも薄手で、汗をかいても目立ちにくいものを選ぶと安心です。

夏場のマナーと注意点

いくら暑くても、葬儀の場ではジャケットを着用するのがマナーです。ネクタイやシャツも派手な色や柄は避け、無地で光沢のないものを選びましょう。

また、夏用スーツは素材によって光沢が出やすいため、なるべく落ち着いた質感のものを選ぶのがおすすめです。

通年用との違い

通年用の喪服は、春秋などの中間期に適した厚みと通気性を持っています。気温が極端に高い夏や、寒さが厳しい冬には不向きなこともあるため、季節に応じて夏用・冬用を準備すると安心です。

秋冬の礼服選びと注意点

秋に適した喪服の素材と仕様

秋は気温の変化が激しい季節。少し厚めのウール素材や、通気性を保ちつつも裏地付きの仕様が快適です。深みのある黒の色味を選ぶことで、フォーマルな印象を保てます。

また、シャツやネクタイもシンプルな無地で統一感を出しましょう。

冬用喪服は防寒がポイント

冬場は寒さへの配慮も大切です。裏地が全面に施された「総裏」タイプのスーツは保温性が高く、冷え込む日も安心。厚手のウールやツイード素材がよく使われます。

インナーに防寒肌着を着込むなど、見えない部分での調整も有効です。ただし、もこもこしすぎて見た目が崩れないよう注意しましょう。

コート選びの注意点

冬の葬儀では、黒無地のフォーマルコート(ウールやカシミヤ素材)が基本です。コート丈は喪服が隠れる程度の長めが好ましく、派手な装飾やダウンジャケットはNGです。

外での待機や移動がある場合にも、マナーを保ちつつ寒さを防ぐことができます。

秋冬らしい装いの工夫

秋冬でも季節感を大切にしながら、スッキリとした着こなしを意識しましょう。着込みすぎず、素材感で暖かさを演出するのがポイントです。

ネクタイやシャツも、季節に合った厚みのあるものを選ぶと、見た目にもまとまりが出ます。

小物と身だしなみのマナー

革靴・カバンの選び方

喪服に合わせる革靴は、光沢を抑えた黒のプレーントゥタイプが最適です。光沢の強いタイプや装飾付きのデザインは避けましょう。

カバンも黒のシンプルなものを選び、リュックやカジュアルバッグは避けるのがマナーです。

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ネクタイ・ベルトなどの小物

ネクタイは無地で光沢を抑えた黒が基本。織柄が入っていても地味なものであれば問題ありません。ベルトも同様に、黒で控えめなレザータイプを選びましょう。

全体の統一感と落ち着いた印象を意識することで、よりフォーマルな装いになります。

時計やアクセサリーは控えめに

基本的にアクセサリーは着用しないのが望ましいですが、結婚指輪は例外です。時計は黒やシルバー系のシンプルなものにし、派手な装飾やカラーは避けましょう。

革ベルトの落ち着いたデザインであれば、喪服との相性も良好です。

髪型と清潔感のポイント

男性の場合、整髪料は控えめに使用し、自然で清潔感のある髪型を心がけましょう。ヒゲは剃るか整えるのが基本です。

全体的に「控えめで清潔感のある装い」を意識することで、葬儀の場にふさわしいマナーを保つことができます。

まとめ

喪服を着用する際は、「シンプルで控えめ」を基本に、全体のバランスや清潔感を意識することが大切です。靴やカバン、ネクタイといった小物選びだけでなく、髪型や身だしなみにも気を配り、故人やご遺族への敬意を丁寧に表しましょう。

また、季節に応じた素材や仕様を選ぶことも重要です。夏は通気性と見た目のフォーマルさを両立させ、冬は防寒とマナーの両面を意識するなど、快適さと礼儀のバランスを取る工夫が求められます。

しっかり準備しておけば、急な場面でも落ち着いて対応できます。故人への思いやりが伝わるよう、場にふさわしい装いで心を込めて参列しましょう。

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ABOUT ME
宮地さん
宮地さん
株式会社GrandArt代表取締役
エンディング業界に25年以上のキャリアを持ち 東京都内業界最大手の専門葬儀社で役員や 上場企業での役員を務めた経歴をもつ
自身が担当した葬儀は2000件を超え、公葬、企業の社葬、著名人のお別れの会、等、多くを担当
一方で近年ではこれまでの経験を活かし故人様とのお別れにふさわしい上質な空間と時間を提供するオーダーメイドの家族葬をプロデュースや、葬儀社に対してサービス向上のコンサルティングすることも行なっている。
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