これで万全!数珠・袱紗・ハンカチ…参列時の持ち物チェックリスト&マナー

基本マナーを押さえよう

服装と小物の基本
葬儀や通夜の場では、「控えめでシンプル」が基本です。男性は黒のスーツに白シャツ、黒ネクタイ、黒靴が基本スタイル。女性は黒いワンピースやスーツに黒ストッキング、装飾のない黒靴を合わせましょう。


バッグやハンカチも黒や落ち着いた色を選び、アクセサリーはパールなど控えめなものにとどめます。
持ち物リスト:これだけは用意して
参列時に必要な持ち物は次の通りです。
数珠は略式でも問題ありませんが、宗派に合ったものが理想です。
香典袋は市販の弔事用を使いましょう。ふくさは紫・グレー・黒など落ち着いた色を選ぶと安心です。
ハンカチはシンプルな白無地がおすすめ。涙を拭いたり汗をぬぐったり、用途は意外と多いので、清潔なものを準備しておきましょう。
失礼にならないために
マナーとしては、「どう扱うか」も大切です。
- 数珠は専用の袋に入れ、ポケットや財布に入れるのは避けましょう。
- 香典はふくさに包み、受付で丁寧に出して手渡します。
- バッグや持ち物は控えめなデザイン・色を意識します。
細かな所作一つひとつが、故人やご遺族への敬意につながります。
数珠の選び方とマナー

数珠の種類と違い
数珠には「本式数珠」と「略式数珠」があります。
- 本式数珠:宗派ごとの形や房の色に違いあり
- 略式数珠:どの宗派でも使える汎用タイプ
宗派がわからない・初めて用意する方は、略式数珠が安心です。
素材やデザインの選び方
数珠は木製(黒檀・白檀など)や天然石(水晶・オニキスなど)で作られており、落ち着いた色味を選ぶと良いでしょう。男性は少し大きめのサイズ、女性は細めのものが一般的です。
選ぶ際は、品質や手触りにも注目すると、長く使えるお気に入りになります。
正しい持ち方と扱い方
参列中の基本は、「両手で丁寧に持つ」こと。合掌の際には手のひらにかけ、滑り落ちないよう注意します。
使わないときは数珠入れにしまい、ズボンやジャケットのポケットに直接入れるのはNGです。所作にも気を配りましょう。
袱紗(ふくさ)の使い方と選び方

なぜふくさが必要?
ふくさは、香典を包むための布で、香典袋を汚れや折れから守る役割があります。同時に「礼儀正しさ」を示すアイテムでもあり、通夜・葬儀には必須です。
色・素材の選び方
弔事には、黒・グレー・紫など落ち着いた色を選びましょう。紫は慶弔どちらにも使えるため、一枚持っておくと便利です。
素材は、伝統的なちりめんやシルクのほか、扱いやすいポリエステル製も人気です。男性は無地やシンプルなデザインを選ぶと無難です。
包み方と渡し方のマナー
香典袋は、ふくさの中央に置き、上下左右の順で折りたたんで包みます。受付で渡すときは、ふくさを開いて香典袋を取り出し、その上に置いて差し出します。このとき、香典の文字が受付側から読める向きにするのがマナーです。
折り方が難しい場合は、台付きや爪付きのふくさを使うと簡単です。

ハンカチ・バッグなどの持ち物のポイント

ハンカチの選び方
意外と見落とされがちですが、ハンカチも参列マナーにおいて大切なアイテムです。
- 色:白無地が基本(黒も可)
- デザイン:装飾のないシンプルなもの
- 素材:コットンやリネンなど自然素材がおすすめ
予備に1~2枚持っておくと安心です。
バッグ・サブバッグの選び方
メインバッグは、黒やダークカラーのシンプルなデザインを選びましょう。光沢や装飾が目立つものは避けます。小さめでも、ふくさ・数珠・ハンカチが入る容量が必要です。
荷物が多い場合は、サブバッグを持っていくと便利です。こちらも黒無地など、地味で目立たないものを選ぶようにしましょう。
事前の準備が安心

突然の訃報に備えるには
急な訃報に慌てないためには、日ごろから最低限の持ち物をセットで用意しておくのが理想です。
これらをまとめて一式にしておけば、慌てずに対応できます。特に葬儀は突然のことも多いので、事前準備は大切です。
まとめ:思いやりのある持ち物選びを

葬儀や通夜に参列する際には、服装だけでなく持ち物のひとつひとつにも心配りが求められます。「控えめで丁寧な振る舞い」は、故人やご遺族への敬意を表す最も大切なマナーです。
数珠やふくさ、ハンカチといった基本の持ち物に加え、バッグの選び方や香典の渡し方まで、ポイントを押さえた準備をしておけば安心です。急な訃報にも落ち着いて対応できるよう、普段から一式をそろえておくと良いでしょう。