葬儀の靴マナー完全ガイド｜男性・女性・子ども・高齢者に対応したポイントを解説！

葬儀は厳粛な場であり、服装だけでなく「靴」にもマナーがあります。靴は意外と見られており、場にふさわしいものを選ぶことで故人や遺族への敬意を表せます。

この記事では、男女別の基本マナーから、子どもや高齢者への対応、避けるべきNG靴まで、家族全員の靴選びを丁寧に解説します。

葬儀の靴マナー【基本編】

男性：黒の革靴＋黒ソックスが基本

• おすすめの靴：ストレートチップ、プレーントゥ（内羽根式）
• 色と素材：黒・マットな質感（光沢なし）
• 避けたい靴：エナメル、装飾つき、スニーカー、ブーツ
• 靴下：黒のミドル丈ソックス

ポイントは「シンプル・清潔・控えめ」。靴紐もきちんと結び、全体の印象を整えましょう。

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女性：黒のシンプルなパンプス＋黒ストッキング

• ヒールの高さ：3～5cm程度の太めヒール
• つま先の形：丸みのあるデザイン
• 素材と色：光沢のない黒。エナメルや装飾つきはNG
• ストッキング：必ず黒を着用

脱ぎ履きのしやすさも大切。華美な靴は控え、落ち着いた印象を意識しましょう。

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子どもの靴マナー

子どもの場合、ある程度の柔軟性がありますが、以下のポイントを守ると安心です。

• 色：黒・紺・白（派手な色や柄は避ける）
• 靴の種類：フォーマルに近いスニーカーでもOK（シンプルなもの）
• 靴下：黒・紺・白のミドル丈
• 重要な点：サイズ感と歩きやすさ

制服があるならそれに合う靴を。無理にフォーマル靴を履かせる必要はありませんが、全体のバランスは整えましょう。

高齢者の靴選びのポイント

高齢者は「安全性」と「快適さ」を最優先に。

• おすすめの靴：安定感があり、軽量。かかとをしっかり支えるタイプ
• 色：黒のシンプルなデザイン
• 注意点：
  • 履きやすさ（面ファスナーやゴム式など）
  • 滑りにくい靴底
  • 長時間歩いても疲れにくい中敷きやクッション性

服装よりも足の健康が優先されるべきです。見た目より安全性・歩きやすさを重視しましょう。

NG靴の例と注意点

よくあるNG例

• エナメル素材など、光沢が強いもの
• 大きな金具・バックル・リボン付き
• 派手な装飾やデザイン
• ブーツ・サンダル・スリッポン
• 派手な色（ダークブラウン、グレーもNGな場合あり）

靴底・ヒールにも注意

• 音が出やすいヒールは避けましょう。細すぎるとカツカツと響くことがあります。
• ヒールの高さは、3〜5cmの安定したものが理想。高すぎると不安定です。
• 滑りやすい靴底は転倒リスクがあるため、グリップ力のある靴を。

立場別の靴マナー

親族の場合

遺族に近い立場の親族は特にフォーマル度が求められます。

• 男性：内羽根式の黒革靴。靴下も黒で統一。
• 女性：飾りのないパンプス＋黒ストッキング。ヒールも控えめに。

「格式ある装い」が大前提です。靴も服装の一部としてしっかり準備しましょう。

一般会葬者の場合

親族ほどの厳格さは求められませんが、基本マナーは同じです。

• 黒くてシンプルな靴を選べば問題なし。
• 光沢のある革靴、カジュアルな靴、目立つ装飾は避けてください。

男女問わず、「目立たず、清潔感のある足元」を意識しましょう。

仕事帰りに参列する場合

急な参列で靴の準備ができないときは、手持ちの靴での対応も可能です。

• 男性：黒のビジネスシューズで光沢控えめならOK
• 女性：黒のパンプスで、装飾がなければ可

不安がある場合は、社内に予備のパンプスや靴下を常備しておくと安心です。

介助が必要な方の靴選び

介助が必要な高齢者や身体が不自由な方には、以下のような配慮を。

• 脱ぎ履きが楽な靴（面ファスナーや広く開くタイプ）
• しっかり固定できる構造
• 足に負担が少ない柔らかい中敷き
• 滑り止め加工付きの靴底

また、介助者との動線を考え、無理なく移動できるよう準備しておくことも大切です。

まとめ：「靴」もマナーの一部です

葬儀では、「靴」も大切なマナーの一部です。目立たず、控えめで、清潔感のある靴を選ぶことで、服装全体の印象が整い、故人や遺族への敬意を伝えることができます。

しっかりと準備しておくことで、突然の参列時も落ち着いて対応できます。靴ひとつにも「心を込める」。それが葬儀マナーの基本です。

宮地さん

株式会社GrandArt代表取締役

エンディング業界に25年以上のキャリアを持ち 東京都内業界最大手の専門葬儀社で役員や 上場企業での役員を務めた経歴をもつ
自身が担当した葬儀は2000件を超え、公葬、企業の社葬、著名人のお別れの会、等、多くを担当
一方で近年ではこれまでの経験を活かし故人様とのお別れにふさわしい上質な空間と時間を提供するオーダーメイドの家族葬をプロデュースや、葬儀社に対してサービス向上のコンサルティングすることも行なっている。